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保護者のみなさまへ

海外高校留学プログラムの参加者は、参加生本人だけではありません。ホストファミリーも、地域担当者も、そして日本の保護者も、すべてが参加者であることを、ご理解いただきたいと思っています。参加生として海外へ渡る学生は、一様に外国文化に強いあこがれを持っています。そのあこがれは、今日の情報社会がもたらしたものです。ですから、実際に生活を始めた時点で、あこがれとのギャップを発見することもあります。むしろ、そうしてギャップを発見したところから本当の留学が始まるとEFでは考えます。一般に、日本の家庭は親子単位、欧米は夫婦単位といわれています。欧米の家庭では、親と一緒に住み扶養されている間は、子供たちは大人として扱ってもらえません。
家庭の主役はあくまでも大人である夫婦なのです。子供たちは親や目上の人を敬う事を要求されます。そして、その上で、ひとり立ちするためのしつけを受けるのです。親は、子供が誰にも頼らず、自分のことは自分で責任をとり、自分の足で立つ事ができるように育てていきます。そのため欧米のティーンエイジャーは日本のティーンエイジャーに比べて、早く独立し、大人になろうという気持ちは強いようです。将来についても具体的に計画しています。日本の学生の多くにみられる、高校を卒業したらとりあえず大学へ行き、それから進むべき道を考えるというのとは違います。これは、生活環境が違えば、おのずと親子、夫婦、そして子供のあり方が違うことも、ほんの一例です。
参加生本人だけでなく、留守宅のご家庭までもがカルチャーショックを受けて戸惑うことがないよう、保護者にも参加生がこれから滞在する国の事情を熟知していただきたいと思います。参加生の留守中は、郷に入れば郷に従え、お子様は一年間、完全に滞在国の人となりきるとお考えになっては如何でしょうか。親子で離れて暮らすのは初めてのご家庭も多いことでしょうが、この機会にご自分のお子様を客観的に見るというのも一つの見識でしょう。
EFでは、参加生に、自分の滞在しているホストファミリーのルールに従うこと、学校にはきちんと出席し、平均成績以上を維持することなどを義務付けています。こうした約束事を守れない参加生は、保護者が費用を負担の上帰国する事になっています。
また、参加生が現地で何らかの損害を与えたとき、参加生本人の保険でカバーされない場合は、保護者に責任をとることをお願いしています。留学を意義あるものにする為、厳しく指導する事もやむを得ないということを理解ください。
滞在中のおこづかいについては、あまり大金を持たせないほうが賢明です。盗難や紛失等の危険があるほか、ホストファミリーの子供に悪影響を与えるからです。一年分をまとめて持たせるのではなく、定期的に送金するなど、各家庭の状況に合わせて決定してください。
多くの参加生が、帰国後、親のありがたみを痛感したと口にします。これも留学も収穫の一つでしょう。思わぬ自分の可能性を見つけて持ち帰る者もいます。欧米での生活が自分に不向きだと結論して帰国する者もいます。昨今の参加生の目的の主なものは、英語の勉強、異文化を知る事などですが、結果から見ると、全てを含めて、人間的成長であるといえます。
若い時期の苦労やショックが、やがては各自の底力となり、社会人としてそれぞれの分野で活躍する糧となることでしょう。英会話ができるだけでは国際人にはなれません。それぞれの国民の立場に立って考えられる容量をもち、文化の違いに寛容であることが、真の国際人への第一歩でしょう。一年間の海外高校留学の結果は、ずっと後になってあらわれる−EFはそう考えています。
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