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アメリカ及びカナダには600ヶ所を越える英語語学プログラムが有り、主催する組織も多種多様です。カリフォルニア州のロサンゼルス市を例に取ると、市内周辺地域も含めて約40−50校近くのスクールが存在している現状は、それだけ多数の学生が西海岸に集中している訳で、受け入れ側の語学スクールにとっても十分な需要が見込まれる故に、過剰供給気味です。ロサンゼルスが高い人気度を誇る要因に、サーフィンを始めとするマリーンスポーツのメッカであるほかに、映画娯楽関連のビジネスが人々の関心度の中心的役割を担い、且つカジュアルにマッチした都会生活がエンジョイできる点が、若い世代に魅力なのでしょう。ESLとはEnglish as a Second Languageの略称で、英語が母国語でない人の為の語学学習を意味し、これらプログラムは下記の6種類のカテゴリーに大きく区分されます。日本にあるどの留学雑誌でも下記に書いてあるESLコース違いの比較については詳細を述べておりません。

1) 州立・私立4年制大学が直接運営するESL
英文学科系、言語学科の学部以外に、成人一般対象のエクステンションと呼ばれる学外にある大学関連組織がカリキュラムと運営に直接携わり、大学へのレギュラー学生として正式入学したい留学生の語学指導を行う事を最終目的にしたプログラムなので、内容は堅実でレベルの区分けも厳しいもの。週25−30時間の長い授業数を組む所が多く、はた目には地味でも学習志向の高い真剣な学生が多く在籍している傾向あり。1ヶ月の授業料は750−1200ドル前後と幅が大きく、大学のセメスターと呼ばれる一学期分にあたる15−16週間セッションを採用する所が多く、大半の学校は期間の途中入学を制限しているが、入学可能な他のタイミングは一学期を半分に仕切った前期、後期の中間辺りからの受け入れがある。各セッションの入学締め切りは、2−3週間以上と早く、アカデミックな色彩がより濃い正統派の語学研修の典型的なパターン。

大学寮のハウジングでは、ESLコースと大学の日程が同一ゆえ、正式なフルタイムのアメリカン学生とのルームメイとが小規模の大学では比較的組みやすい点が大きなメリットで、そういう所は遊学生の日本人比率も低く、学習欲が旺盛で真剣に勉強したい学生には特にお勧め。大半の大学では入学受け入れ最少年令は17才。どちらかと言うと渡米一年未満の高校生には向かない生活環境で、同年代の仲間がいない為、話題の共通性を学生間で期待するのが難しい。(高校生年令受け入れする所も探せばある)学生の平均年令はいずれも22才以上で、多くの学生がキャンパス内にある寮住まい。規模が大きいESL研修の大学を選択すると、留学生一同を一つの寮に手配する為、アメリカン学生との同居チャンスが少なくなる。UCLAのような著名大学内のESLコースは、クラス編成が12−16人と多すぎる欠点があり、在学生からの不満も聞かれている。ESLの教室はキャンパス内のあちこちの建物に分散され、学生自身がひんぱんに教室間を移動するのが普通。学生総数が13,000−25,000人と大規模の大学では、授業のあるクラスルームの場所が学期毎に変更される事も良くあり、大学のレギュラーコースの講義日程との調整がその原因かと思われる。I−20と呼ばれる入学許可書の発行者は大学自体が準備する。概して公立州立大学での研修は出席率に厳しく、欠席が全授業日数の10−15%以上を超えると退学勧告の対象となりやすい。遊学生がアカデミックすぎるESLプログラムに間違って入学したりすると、リラックス出来ず宿題の多さに音をあげるので、複数年間留学予定者、大学進学、ビジネスカレッジへの正規入学が目標で無い人は避けた方が無難。メリットは施設が整い、自由にコンピューター使用が許可され、カリキュラムがしっかりしている点だろう。

2) 州立・私立4年制大学、私立短大が外部民間組織に委託
民間の語学会社が大学キャンパス内にあるプレハブ住宅に似た簡易施設を独自に大学から長期リーズ契約し、4−7教室前後と事務用オフィスを設けて運営する民間経営資本100%のELSプログラムがある。表向きはあたかも大学自体が運営しているかのごとく大学名を全面的に押し出す宣伝をし、アカデミックな雰囲気の相乗効果を大半の語学組織がイメージしているが同じ大学にそのまま正式に必ず入学できる保証には繋がらない。中には上級コース修了者対象に条件付でそのまま同じ大学への編入をオファーする語学組織もある。I−20と呼ばれる入学許可書の発行者は大学ではなく、民間の語学会社名で作成される。

このタイプの民間グループ組織は全米だけでも15社前後存在し、各々がカナダ、米国各地に5−30ヶ所の分校キャンパスを自分の傘下に所有。大規模な組織に発展した後、1998年に日本企業に買収されたE.L.S社やベルリッツ社は、その典型的な一例。ブランド志向が強い日本人学生は著名大学内にあるこれら組織によるELS研修に集中しがちで、週20時間以下の短い学習時間のコースを取る遊学生となっている。1ヶ月換算の平均授業料は$900−1350ドル前後とESlカテゴリーの中ではかなり高めの設定。生活物価指数の低い田舎の大学を選択しても、ハウジングを除いて授業料はどこも同一の経費設定となり、低予算で留学を考える人には大学内にある民間グループ経営下でのELSコースは不向き。生活費を加えた1ヶ月の留学コストは雑費を入れて$1700−2300ドルくらいの予算枠が求められる。短期留学生者なら施設が整っているところが多いので、楽しめそう。施設をリースさせている大学側の授業日程と無関係に4週間、8週間、又は10週間といった短期セッションの語学学校独自の日程を設定している為、正式なフルタイムで在籍するアメリカン学生とルームメイトになれるチャンスが日程のずれからほぼ不可能に近い。留学生同士だけで一つの決められた大学寮レジデンスに一括共同入居となる点が不利と思う人なら、ホームステイに切り替えるか、小規模大学のELSコースを選択すれば良い。クラスの人数は8−12人と授業料が高い割には、人数が多すぎる所も場所によっては出てきている。ESLクラスを4−9段階のレベルにわけ、短期セッション毎に小テストを行い、次の上級レベルに移行させていく仕組みは1)で紹介済みの大学内の直轄運営ESLコースと同じ。上級コース完了までには一年間の履修予定が組まれるのが普通。

大半の大学自体の学生総数は900−15,000人前後、キャンパスも小規模から中規模とバラエティーがあり、多種キャンパスから選択が可能である点がメリット。他所に分校が多数あると、共通の教材を使用する為、異なる州や都市に移動しても時間を無駄にせずに効率良く同じ語学研修内のカリキュラムで履修が続けられる。遊学生は観光と社会研修が主な目的なので、アメリカ各地を見て回りたいときには便利なプログラムとなり、学生の平均在籍期間は平均4−6ヶ月未満。これらの組織から大学進学する人は全体の10%未満。
コミュニティーカレッジと呼ばれる市立短大にもある2種のESLプログラムが有り、民間組織に運営代行させているものと、独自に短大が直接運営する所からとなる点は4年制大学内のESLと同様の状況。短大直接運営するESL語学プログラムの1ヶ月の授業料は、$300−450以下と極端に安くなり、留学低予算の人には朗報だが、日本方の留学生の間での関心度が案外低くその理由はいまだ不明。大半の市立短大には学校寮が無く、ハウジングはもっぱらホームステイかアパートの相部屋生活に頼っている。

3) 私立全寮制高校内での民間経営によるESL研修
対象年齢を14−18才の米国では未成年と呼ばれるお子様のみに対象をフォーカスした語学特訓プログラムで、民間会社が全寮制スクールの施設の一部を年間リースして、語学特訓、アメリカ文化の紹介、生活習慣とマナーの知識、共同生活のルール学習、授業中のノート取りのスキル、読書レポートの作成方法、コンピューターのキーボード基礎知識等を広範囲にわたって指導するカリキュラム。米国では高校留学生活を間近に控える新入学の学生にはその学習効果が大きく、同年代の高校生が世界中から参加する国際性豊かな環境設定は、良い刺激を相互に与えあうメリットあり。宿題も毎日大量に出されて本格的に勉強が出来る。
スポーツとアカデミックな学習両面からのサポートで、全寮制スクールの仕組みを理解させ、入学予定先の学校でスムーズな団体生活がスタートできる事に主眼が置かれている。週25−30時間の集中授業で1ヶ月の平均経費は個人的なこずかいを除いて寮費、教育費込みで最締約3200ドル前後から。I−20と呼ばれる入学許可証は、民間の語学組織名で発行され、受講できる候補地は、イリノイ州シカゴ郊外1時間の所と、ニューヨーク州アルバに−郊外南部にあるハドソン河畔流域の小さな町、フロリダ州のタンパ(大学施設使用)の3ヶ所で、年間を通じて未成年者対象の専用ESLコースを提供。一クラスの編成は6−10人以下と少人数精鋭主義。タンパを除いて放課後の活動や寮生活は、同じ敷地内にある全寮制学校の普通科のアメリカン学生と全く分け隔てなく一緒に参加できる為、アメリカの生活習慣が早く身につくメリットもあり。高校生年令以上の学生は参加できないユニーク学習。子供の躾け代わりとして、団体生活を身に付けさせるには効果的。短期セッションは夏季のみで、通常は10週間ずつのセッションが、年3回ほど組まれ、セッションの間には4週間位の休暇があるので、一旦寮を出る必要があり。

生徒の内訳は入学先の高校が既に内定し、仕上げの語学力アップを期待する学生、当コース在学中に編入できる全寮制高校を同時進行で受験中の学生、在籍中の高校での成績悪化で語学トレーニングが再度必要な学生等といろいろ。語学スクールであっても全寮制の学校ルールに合わせて毎日の日程をこなしていくので、自由時間はあまり無い。毎晩、復習と予習をかねたスタディホールと呼ばれる次官が2時間用意され、夕食後には全員が机に向かう健全なる寮生活が期待できるが、普段から自分の学習パターンが身に付いていない学生には、慣れるまでに多少の時間調整が必要。同じ高校生年令者対象にしたESLコースが民間語学スクール、州立大学にも別途ある。

4) 100%民間経営のESL語学スクール
何処の町中でも良く見かける大小の語学スクールは90−95%近くが遊学生で占められ、学校側も短期入学、随時入学をセールスポイントに掲げて対応している。クラス編成は3−10人と全体的に大学内のESLよりもはるかに少人数なのがメリット。学校の場所はダウンタウン周辺のオフィスビル、個人の邸宅を改造した独立家屋、教会の付属施設、ショッピングモール内の一画等と実に多様、1ヶ月の平均授業料も同様に$200−1100ドルとピンからキリまでといった具合。

毎週月曜日からスタートできる学校が多く、手軽さと柔軟さが受けてそれなりの人気があるが、学生の顔ぶれが毎月めまぐるしく変わる。学生ビザを申請する学生は、最低2−4ヶ月以上在籍をI−20入学許可証の発行条件と規定され、授業料の前払いをリクエストする所が多い。どこも施設自体はそれほど広くなく、休み時間にちょっと寛げるスナックルーム程度のラウンジは用意されている。中には安い授業料を宣伝文句に学生をリクルートし、学校をいくら欠席しようと関知せず、始めからI−20入学許可証発行を商売に徹するいい加減なスクールも見られる。大半の授業数は、週15−20時間以下の登録が多く、いい加減なスクールほどアルバイトの仕事の方が多忙で違法に働く学生も多い。始めから出来るだけ長く低予算でぶらぶら滞在していた遊学生には最適な学校の一つ。

但し、あまり安い授業料設定の学校にこだわると、本来の留学目的から外れた選択につながり、英語が全く上達しない点で要注意。学生の平均登録期間は2−6ヶ月未満。グループレッスンに加えて、大半の語学学校が個人用プライベートレッスンを1時間約30ドルから70ドル前後で提供。中にはコンピューターラボの施設が全く無い所や、仮に有っても2−4台だけの小規模という貧弱な施設も見られる。長期滞在する学生が少なく、常時、生徒の入れ替わりが激しい為、学生間での親密な付き合いはあまり期待できない。学生の観光目的とバス通学の必要性を考慮してか、多くの学校が立地条件と公共交通機関が抜群に良い目抜け通りに集中している。また、学生の大半はホームステイ滞在か又はボストン辺りでは、周辺の大学から空いている寮のスペースを又借りして、学生のハウジングに充当している学校もあり。

I−20入学許可証は語学学校自身の名前で発行される。大学内ESLコース−との比較の点では広大な敷地と立派な施設には及ばないが、平均6−10人以下の少人数制のサイズが最大の長所。カリフォルニア州内の主要都市であるロサンゼルス・サンフランシスコ周辺にある語学学校は日本人学生で溢れており、日本の生活様式そのままアメリカに持ち込む遊学生たちはお金払いも良く、文句も言わずにおとなしく大変扱い易い存在という点で大歓迎されており、米国経済には貢献度が大きい点は皮肉。

5) アダルトスクールでのESL語学研修
各市町村の税金や公金で運営され、授業料がほぼ無料の成人学校入学は、受講年令の点でも一切不問。授業は大抵6時過ぎの夜間クラスが毎晩2−3時間行われ、学習内容は、コンピューター基礎知識、油絵ペインティング、市民権取得講座、基礎経理、簿記、ステンドグラス、アート一般等のコースに混じって、全体のアダルトスクールの40%位がESL語学クラスを併設している。

他の語学学校のようなレベル毎のクラス分けは無く、初級・中級の2種類程度のみに限定。無料だから文句も言えない。但し、移民の多い地域によっては一クラスが30−50人の大所帯となるのが最大の欠点。仕事を昼間持っている人が、もっと給料の良い仕事につくため、必要な技術や知識を身に付けることが、本来のアダルトスクールと目的と価値存在。留学生へのF−1ビザの発行はなし。全米中のどの町にも存在するが、留学生の大学進学には全く役に立たない。趣味を拡げる目的で取り組むには手頃なESLだが、夜間の通学には車が無いと治安上の問題が残る。

6) MBA入学準備・大学進学予定者対象の語学研修
大学院でのマスターコースと呼ばれる修士号取得を目的とする人や、企業留学派遣で上級幹部候補生として渡米される社員の為の語学特訓プログラム。ここに列記したESL6種類のカテゴリーの中で最もレベルの高さが求められる研修コース。大学院を目指すには最低TOEFLの点数が550点以上は必須で、それ以下で無理して入学して持ついていけない事態が予想され、入学前に出来る限り言葉のハンディキャップを少なくしておく準備にこしたことはない。

大学院入学希望者はGMAT、GREと呼ばれる全国共通テストを別途受験せねばならず、テストで何点とれたかによって受験可能な大学院志望校の選択肢が絞れる為、各テスト準備専門のESL語学プログラムが通常の語学上級レベルコースとは別途に用意されている。期間は平均4週間が一つの基本セッションで、中には多忙な役員幹部向けに1週間毎の料金設定コースも別途あり。日本又は海外で4年制大学教育を修了している人が対象。

一方、企業派遣で語学トレーニングに参加する社員は、文法力は抜群でも会話力が弱く、リスニングが含まれるTOEFLテストのレベルが必ずしも高いとは限らないので、プライベート授業と少人数でのグループレッスンの組み合わせプランや、1−2週間の短気集中特訓の詰め込みスタイル等も用意されている。大半のESLは大学側により直接運営によるものが多く、民間護学スクール内でも類似のカリキュラムは若干あるが、どちらも授業料は一般研修よりもかなり高め設定。その中で最も高い経費がかかるものは、専用の語学教師が一人の生徒に一日中付き添う形式で授業していくエマ−ションコースで、週35−40時間と徹底した密着指導のレッスン形式。
教師と一緒にランチをとり、実際に会社訪問して商談や折衝方法、マーケティングの戦略法を実習していく実践訓練付きで、授業料だけで週700−1700ドル前後と多様。学習内容もインダストリアル関連、メディカル、エンジニア工学、金融業務、投資部門などの各専門業界向けに専門用語を勉強したい希望にも応じるコースが用意されている学校もある。ハウジングは参加者の年令がへいきん30才以上と高く、企業がスポンサーなので、ホームステイを避けて学校周辺のアパートメントホテル等が選ばれ、週$300−500ドル前後がレントの予算。長期滞在する人が少ないせいかもしれないが、通学に余分な時間をかけずに効率よく速習できる環境設定に重点が置かれている。受講時期は各自の都合で決定できる為、経費面では一般の留学生並に低く抑える必要があまり無いケースとなる。MBAビジネスの学位とは別に、現職の英語教師を対象にした短気の研修講座も、学校の休暇を利用して別途ある。
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